役をまとって
安藤しづか
2025
Tengujo paper, Mineral pigments, Suihi paint on kumohada mashi
72.7 × 60.6 cm
役に徹することで、生まれてしまう人格がある。 私がそのことを初めて実感したのは、思春期だったと思う。 家族の前の自分、友達の前の自分──
それに加えて、 「女性としての自分」が初めて意識に浮かんだのもこの頃だった。
若い女性の役者を表現する上で、 一番気を遣ったのは色使いだった。 背景には何種類もの典具帖紙を貼って、最終的に柔らかい暖色の背景にできた。 また、肌の色は血色も意識しつつ、透き通るような色になるように拘った。
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