itabamoe
itabamoe
東京を拠点に活動する現代アーティスト。文化服装学院卒業。アパレル・デザイナーとして勤務後、イラストレーターとして広告業界へ転身。2021年よりアーティストとして活動を開始する。
広告業界で培った女性像への多様なアプローチを血肉化・進化させ、イラストレーションを現代アートの主題として再構築。時代とともに変遷する多元的な「いい女」像をリアルタイムで発信してきた。広告では背景として埋もれていた日常の細部がカンヴァスという俎上に載ることで主体の座を得るプロセスは、周縁性(ジェンダー/人種/第三世界)の再定義という20世紀の社会文化史の潮流のみならず、アーティスト自身の来し方ともリンクする。ポップで視覚言語化されたitabamoeの画風は、誰もが主役になれるソーシャル・メディア時代を素直に反映しているように見せかけながら、個々人に内在する信念や生き方を構成する美質を力強く肯定している。