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北海道立函館美術館で小松美羽の大規模展覧会が開催

2025.09.19
ART NEWS

札幌では2万人の来場者が訪れ人気を博した小松美羽の展覧会「祈り 宿る Sacred Nexus: Resonating with Cosmos」が北海道立函館美術館でも開催される。祈りや生命の循環を描く作品群が、函館でも鑑賞できる。

Miwa

展示風景

「Great Harmonization(大調和)」を理念に掲げ、世界的に注目を集める現代アーティスト・小松美羽(1984―)。黒を主調とする銅版画からキャリアをスタートさせ、出雲大社への参拝と作品奉納の体験を経て色の世界に開眼し、近年では、鮮やかに色彩踊る大型の絵画作品や立体作品、さらにインスタレーションへと表現を展開させています。

小松美羽《時には吹雪となって、人類の選択と生き方を見続けています》2025年、194.0 × 259.0 cm、カンヴァス・アクリル、作家蔵

小松美羽《時には吹雪となって、人類の選択と生き方を見続けています》2025年、194.0 × 259.0 cm、カンヴァス・アクリル、作家蔵

多様化する表現のなかで、小松が一貫して表すのが神獣です。小松は幼少期から自分を導く神獣の存在を身近に感じてきたと言います。そして世界中を旅してあらゆる信仰や宗教に神獣が登場することを知ると、やがて世界に共通して人々が天に祈り、祈りを繋ぐ存在が神獣であると確信を得るに至ります。すなわち神獣は、小松の理念の中核を成すモチーフであると言えるのです。

深い瞑想の果てに小松は神獣が放つ熱をその身に宿し、熱に突き動かされるように筆を走らせます。本展ではそうしてかたちを成した神獣たちを中心に、各地の民話や伝説を図像化した連作、独自の宇宙観による大型作品、そして北海道の風土から想を得た新作をふくむ約60点を展観します。

※札幌展で出品された版画、素描作品、写真の一部は本展では出品されませんのでご了承ください。

Miwa

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展示風景

展覧会情報

展覧会名:小松美羽 祈り 宿る Sacred Nexus: Resonating with Cosmos
会期:2025年9月20日(土)- 11月30日(日)
会場:北海道立函館美術館
開催時間:9:30〜17:00 (※入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)
観覧料:一般 920(720)円、高校・大学生 610(410)円、小・中学生300(200)円
*( )内は先行販売、グループ、リピーター
無料:障がい者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、付き添いの方(1名)
主催:北海道立函館美術館
共催:北海道新聞函館支社
協力:STV札幌テレビ放送、北海道旅客鉄道函館支社、五稜郭タワー株式会社、北海道立函館美術館ボランティアいちいの会
特別協力:株式会社風𡈽、Whitestone Gallery
後援:函館市、函館市教育委員会、NHK函館放送局、FMいるか

北海道立函館美術館

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