中村馨章×伊藤亜紗の体験+トークイべントを開催
2026.05.29
対談と体験を楽しめるイベントを開催
2026年6月5日(金)から始まる中村馨章個展『Cyborg Butterfly: Threshold』。開催を記念して、美学者の伊藤亜紗氏とのトークイベントを会期中の6月20日(土)に開催します。
アーティスト・中村馨章は聴覚や視覚などのミュニケーションを模索し、自己/他者との新たな対話の可能性を切り拓いて来ました。幼少期から感音性難聴であり、2000年に一度は完全失聴したものの、2012年に人工内耳を装用してから、知覚世界に大きな変化が生まれ、それが現在の作品に反映されています。
今展で展開する「Cyborg Butterfly(サイボーグ・バタフライ)」シリーズには、骨伝導スピーカーが内蔵されており、描かれた蝶の一部に触れることによって作家自身が経験した感覚の変容を、視覚・聴覚・触覚を通じて実感することができます。
もう一つのシリーズである「Threshold(閾値)」は、観る者の内省を促し、音の視覚化を喚起する参加型インスタレーションとなっています。
今回のイベントでは、参加者の方々は実際に作品に触れていただき、アーティストの感じている知覚世界を体験していただくことができます。
対談相手である伊藤亜紗氏は美学・現代アートを専門とし、身体や感覚、障害、ケアをテーマに「見ること」「感じること」を問い直す研究・発信を行っています。今回の対談では、身体における知覚世界の変化を見つめる2人の化学反応をお楽しみいただければと思います。
身体感覚を通して作品を体験できる機会は限られていますので、ぜひご参加ください。
開催概要
日時:2026.06.20 (土) 15:00-
会場:ホワイトストーンギャラリー銀座新館
登壇者:中村馨章(アーティスト)、伊藤亜紗(美学者)
参加費:無料
定員:20名
予約・お問い合わせはこちら:cs@whitestonegallery.jp
登壇者プロフィール
中村馨章
アーティスト。中村は2015年に東京藝術大学日本画博士後期課程、2020年には米国メリーランド・インステチュート・カレッジ・オブ・アートの大学院を修了した。中村は人々の間に存在する聴覚と視覚に関わる音とコミュニケーションにおける接点や限界を探求し、初期の日本画から、自己と他者の間を隔てている境界線を無意識に暗示させてきた。この世界は聴覚障碍者としての静かな世界の様相を反映している。また2012年12月より右耳に人工内耳を装用したことにより、音声、視覚、および時間の知覚には大きな変化があり、現在の作品の色彩と空間感覚、また言語感覚、コミュニケーションにおいて強い影響を与えている。
伊藤亜紗
美学者。東京科学大学未来社会創成研究院/リベラルアーツ研究教育院教授。MIT客員研究員(2019)。専門は美学・現代アート。『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)、『ヴァレリー芸術と身体の哲学』(講談社)など。
個展概要
中村馨章『Cyborg Butterfly: Threshold』
会期:2026年6月5日(金)〜6月27日(土)
会場:ホワイトストーンギャラリー銀座新館
営業時間:11:00 - 19:00
休館日:日曜 / 月曜
新情報は展覧会詳細ページでご確認ください:https://www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/gallery-exhibitions/tyo-n-yoshiaki-nakamura-062026