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真夏の太陽にいどむ野外モダンアート実験展(芦屋川湖畔の松林)

具体がおこなった革新は作品の制作方法だけではなく、発表方法においてもオリジナリティがあった。具体の最初の展覧会は芦屋公園で行われた。
1955年7月に芦屋市展の関連企画として開催されたこの展覧会は芦屋川湖畔の松林の中、24時間展示されていた。屋外の展示なので単に絵や彫刻を展示するのではなく、天候への対応、作品の設置方法、サイズ、形態など通常の屋内で実施される展覧会とは大きく異なる作品を考えることはメンバーの課題となったが、その分、従来の考え方にとらわれない自由な発想の作品が多く出品された。自然環境をうまく取り込んだ作品、観客が自由に参加できる作品など、この場を利用して今までにないオリジナリティあふれる作品が沢山出品された。野外展は好評だったため翌年も開催され、前年を上回る内容で展開された。特に二回目の展示では夜間を意識したライトアートが出品された。

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