GUTAI DICTIONARY

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環境芸術

具体は元々絵画を主体とした芸術活動ではなかった。初期の野外展に代表されるその場を活かした作品群はユニークで他に例を見ないものであった。その作品群は自然環境と調和しており、環境も作品も相互に新たな魅力を生み出す展示となっていた。後に欧米で生まれたランドアートやエンヴァイラメンタルアートといった作品群は自然と対峙したり、自然を改変してしまうものもあり、環境破壊ではないかという批判を受けることもあった。西洋の人々は厳しい自然環境は畏怖の対象であったり、征服すべきものであったのかもしれないが、日本や東洋の芸術は自然と同化したり、お互いの価値を向上させようとする思想が根底にあり、そういったアプローチの違いは、具体の活動をよりユニークなものとして際立たせている。

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