ロナルド・ヴェンチューラ:Grey Avenue

Ginza New Gallery

2024.01.14 - 02.17

INTRODUCTION

ホワイトストーンギャラリー銀座新館では、ロナルド・ヴェンチューラによる個展『Grey Avenue』を開催いたします。

今展に先立つ大規模な個展は、2021年軽井沢ニューアートミュージアムにて開催された『内省』。作家にとって、自らの創造物を再考・再構築することは、それらを現在進行形のプロセスの一部とみなすことであり、本質的なことである。すべてが視覚の旅の途上であり、絶え間ない投企である以上、「過去作」は存在しない。創作とは絶えず編み直され、変化し続ける自己や新たな環境に適応して「脱皮」する生物のようなものである。「ズーマニティーズ」や「ヒューマニム」といったシリーズで作家が展開したこと―幾何学的な繭(まゆ)に絡めとられたキメラ、一連のボート、猛禽類、祝祭日、病院のカルテやクリップボード、制限や疫病を意味する交通標識や検疫のシンボルカラー、など―は、折に触れて新しく風変りな視点のもとに再訪される。

ロナルド・ヴェンチューラ

本展はこれまで車を芸術表現の媒体とした作品づくりの続きだ。

ロナルド・ヴェンチューラ

ホワイトストーンにおける今展では、主題としてのみならず、アートの表現媒体としての「ハイパー・カー」への偏愛をヴェンチューラは継続して表明する。第二の皮膚をもった機械としてそれらを想像しなおし、そのフォーム、精緻さ、ポルシェに代表される確固としたブランド力、などを最大限に活かしながら、目前にせまった更に息苦しい時代における「可動性」や「自由」、「超・想像力」のメタファーとして可動させる。車を従来の環境から運び出し屋内に設置することは、ヴェンチューラにとって屋外と屋内の境界をぼかすワイルドな方策のひとつである―あらゆる障害物は忌まわしきものなのだ。

作家はカーボンファイバー(炭素繊維)―車の製造に使われるマテリアル―をカンヴァスのように用い、アートというものは何も応接間に飾られたり壁のうえで制限されるだけのものではなく、自由で束縛も制限もないことを約束する何かであるはずだ、と強調する。スピードを与え動性を彫りこむことで、ロナルド・ヴェンチューラは自らのアートを不可思議で新しい地点へといざなう。

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ロナルド・ヴェンチューラ × RWB コラボレーション

RWB /Rauh-Welt-BEGRIFF(ラウ・ヴェルト・べグリフ)は千葉を拠点とする著名なポルシェ・チューナー。日本とヨーロッパのチューニング技術の妙を融合させ、独創的でオンリーワンのクラシック・ポルシェ・スタイルを実現、レーシング界のみならず世界中のカー・コレクターを魅了してきた。
独創的でオンリーワンのクラシック・ポルシェ・スタイルで世界中を魅了している中井啓氏(RWB)のポルシェが、ヴェンチューラデザインのオリジナルスキンを身に纏った。1日だけの特別なコラボレーションにコレクターやアートファンだけでなく、多くのカー・コレクターが注目の眼差しを向けた。

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ABOUT

ロナルド・ヴェンチューラ:Grey Avenue
2024.01.14 - 02.17

銀座新館

東京都中央区銀座6-4-16
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
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