綿引展子:光がいちはやくなぞる道
Ginza New Gallery
2026.09.10 - 10.03
この度、ホワイトスト―ンギャラリー銀座新館では、ハンブルク在住のアーティスト・綿引展子による個展『光がいちはやくなぞる道』を開催いたします。
「なぜ人は生きるのか?何のために生きるのか?」
「心を動かされるとはどういうことか?」
感情や心情にまつわる幼少時からのこの問いが、綿引をアーティストの道へと進ませる。版画からスタートし、写真を用いた箱のオブジェ、和紙に描かれるオイルパステル画、カンヴァスを用いたアクリル画まで、その手法は変遷するが、通底する制作テーマは「形のないもの、すなわち感情や心情に形を与え、その形が色彩を生み出すというプロセスそのもの」である。
描かれた感情や情緒、ニュアンスは、作者の手を離れて一人歩きをはじめる。それらは、他者のものでもあり、ひいては人間のものであるとも限らない。動物や植物など、等しく生きるもの共通のフィーリングでもありうる。綿引の作品に、人間と植物の境界があいまいな意匠が現出するのはそのためだ。
長年にわたるドイツ生活は、綿引に他者との差異を掘り下げ、自らの根幹を成す日本の伝統文化への感覚をさらに鋭敏にさせた。多文化社会において、各々が異なるバックグラウンドを保ちながら、何を見、何を聞き、何を感じるか。問い続けるそのプロセスが、作品に結実してゆく。
約4年ぶりとなる今展では、等しく生きるものとしての人間と植物にフォーカスした新旧作品、約20点を展覧いたします。植物が自然と陽に導かれるように立ち現れる、綿引展子の慈愛に満ちたこころの軌跡をぜひご堪能ください。
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。
綿引展子×文月悠光トークイベント
『言葉のなかのこころ、絵のなかのこころ』
2026.09.23(水・祝) 14:00-15:00
個展を記念して、詩人の文月悠光さんとのトークイベントを開催いたします。
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文月悠光(ふづき・ゆみ)
詩人。1991年生まれ。2008年、16歳で現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『適切な世界の
適切ならざる私』(ちくま文庫)で、中原中也賞を最年少18歳で受賞。第4詩集『パラレル
ワールドのようなもの』(思潮社)で富田砕花賞を受賞。最新作は、第5詩集『大人をお休
みする日』(角川春樹事務所)。エッセイ集に『臆病な詩人、街へ出る。』(新潮文庫)、『洗
礼ダイアリー』(河出文庫)がある。2026年度より武蔵野大学客員教授
Ginza New Gallery
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
オープニングレセプション
※作家在廊