私はアーティストというよりクリエイターです。
身の周りのすべての物事がインスピレーションの源となります。小さく細々したもの、ちょっとしたもの、断片的なもの、音や触感などがきっかけとなり、反応し、アイデアと結果をもたらします。
私の作品は今いる場所と、自分の手元にあるものから生み出されます。絶え間なく作品は変化していき、常に異なるタイプのフォーマットやスタイルに同時に取り組んでいます。
世界中を旅して小さな小道を通り新しいものを見つけることは私の心の源泉となります。ひとつの場所に立ち留まり、ひとつのスタイルのアートを作り続けるという選択肢はありません。

私は、アートを独学で学んできました。自分で学ぼうと決めたことはすべて自分なりに学んできました。
旅の経験、美術館への訪問、美術書の読み漁りや、実験の積み重ね、試行錯誤、そして無謀な行動など、経験した全てのものが私を通して作品の中に見ることができます。
私の哲学は、「自分が好きなものを作る」です。作品を見て、作品作りを楽しまなければなりません。私は至るところから影響を受けており、インスピレーションを与えてくれるものは無限にあります。

40年近くスクリーンプリントを作成してきて、常に目指してきたのは、ずれのない完璧でクリーンな線、解像度の高さでした。
しかし今は初心に戻りつつあります。破れていたり、擦り切れていたり、未完成なイメージ画像を使用して、ずれの調整などのテクニックは一切使わずに印刷します。
シルクスクリーン印刷をへらでキャンバスや紙に均一に引くたびに起こる唯一無二の瞬間を観察します。
偶然の産物が意図的な産物となるのです。

1986年、わたしは友人のバンドのためにTシャツ印刷をしようと思いました。
スクリーンプリントの参考本を探し、手作りのスクリーンと印刷機を作り、その印刷機で印刷したTシャツを着て彼らはツアーに出ました。

1989年末、私はワシントン州シアトルに移り住み、印刷会社を立ち上げました。サブ・ポップ・レコードレーベルのニルヴァーナ、マッドハニーのポスターやTシャツをデザインしたのが、シアトルでの20年にわたる仕事の始まりでした。音楽業界は後にスノーボード業界へと私を導き、K2、ライド、スノーボード・コネクション、そしてその他多くのスノボードウェアの会社のために働きました。
シアトルで20年間に500以上のバンドや企業に印刷をした後、私は自分のためのアートを作る時が来たと考えました。

過去12年間の放浪生活で世界中を巡り、そのうちの7年間はバンコクに長期滞在して、最後の1年と数か月はセルビアに滞在しました。
その後コロナの影響によってアメリカにもどり、現在は日本での生活という次の章をスタートさせています。

このたびの個展は私の新しいスタートを記念する展覧会となります。

Karuizawa Gallery

長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
Tel: +81 (0)267 46 8691
Fax: +81 (0)267 46 8692
10:00 - 17:00 (10月 - 6月),10:00 - 18:00 (7月 - 9月)
Closed: 月曜
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ARTIST

ドイツ・ヴュルツブルク生まれ

 

EXHIBITIONS

2024
3LFT(東京)
2023
二階ギャラリー(東京)
「ループとグリフ」スペース トラッキン ギャラリー
(カリフォルニア州ユッカバレー)
2021
ヒドラの頭(コロラド州デンバー)
2019
アーティストインレジデンス バンコク インターナショナルスクール
「見たことも見たこともない2」ジャムギャラリー(バンコク・タイ)
2018
「未来」バーンバーギャラリー(バンコク、タイ)
Spring beast Grafitti Festival(ストックホルム、スウェーデン)
ギャラリーエリックアクセルスンド(ストックホルム、スウェーデン)
2017
トラベリングスーツケース アートツアー(ヨーロッパ)

 

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