ホワイトストーンギャラリー ソウルでは、音楽、ダンス、バラエティなど幅広く活躍している作家、千賀健永による個展《Essence of Love》を開催いたします。日本のアイドルグループ Kis-My-Ft2 のメンバーとして広く知られる千賀は、近年、絵画、彫刻、キャラクターを中心とした物語表現を通じて、その創作活動を視覚芸術へと着実に広げてきました。本展は、彼の芸術的歩みにおいて重要な一歩となるものであり、「愛」という力強くも変化に富んだ感情を深く探求する機会となります。
千賀健永:Essence of Love
Seoul
2025.07.25 - 08.24
Essence of Love -「愛が生み出すエネルギー、その本質を表現」
全ての人が共通して持つ感情である「愛」。
その中でも、愛する人に出会った瞬間に生まれる感情は、
喜び、驚き、不安、期待といった多様な想いが交錯し、精神は混沌とします。
その状態こそが、普段の自分では出せないエネルギーを生み出し、
その源こそが「愛」なのです。
このエネルギーが心を揺さぶったとき、人は我を忘れ、生を感じ、今を生きる。
本展では、このような「愛の本質」を、FiNGAiSMの世界を通して表現しました。
ぜひ、堪能してください。
《Essence of Love》において千賀は、喜び、期待、不安、そして脆さといった、さまざまな感情を通して「愛」がどのように現れるのかを問いかけます。愛を静的または理想化された概念としてではなく、人と人とのつながりの中で生まれる能動的で創造的なエネルギーとして捉え、その多面性を表現します。展示を通して繰り返し登場するオリジナルキャラクター「FiNGA」は、遊び心あふれる表情と象徴的な存在感をもって、この感情の広がりを体現しています。
千賀の絵画スタイルは、即興性とジェスチャーを基軸としており、本能と身体の動きに委ねながら作品を生み出していきます。重ねられた筆致、生き生きとした線、彫刻的なフォルムが交錯し、感情の持つ強度と予測不可能性を視覚的に浮かび上がらせます。振付やパフォーマンスのバックグラウンドを活かした作品は、リズムと感情に満ち、観る者に立ち止まり、内省し、心でつながる体験を促します。
本展は、ホワイトストーンギャラリー ソウルの1階および4階にわたり展開され、千賀が「FiNGAiSM」と呼ぶユニークな世界観が、多様なメディアを通じて没入的に展開されます。感情、記憶、そして意味ある表現を追い求める創造性を称える展示となっています。
また本展と同時に、地下1階では俳優・アーティストであるパク・キウン(Park Kiwoong)による個展《FUTURESUPERHERO》も開催されます。両者の展示は、エンターテインメントとアートの領域を横断する表現者たちの創造的実践を称え、パフォーマンス、アイデンティティ、想像力をテーマに、それぞれ異なるながらも響き合うヴィジョンを提示します。
ABOUT
千賀健永は、Kis-My-Ft2 のメンバーとして音楽、ダンス、バラエティなど幅広く活躍しながら、エンターテインメント業界での経験とポップカルチャーを融合させたアート活動を展開している。世界に愛されるキャラクターアートを目指し、フィギュア制作をスタートさせた。
彼の代表的なキャラクター「FiNGAくん」は、振付の際に意識する「手」の動きから着想を得ており幼少期の祖母との思い出からも強い影響を受けている。当初は油絵やアクリル画の技法を学びながらキャンバスに向かっていたがイメージを具現化する難しさに直面。そこで、描くモチーフを決めずに筆を走らせ、偶然生まれる形や線から想像を膨らませる手法を取り入れ、より自由で躍動的な表現を追求するようになった。
このプロセスを基に、「FiNGA」を中心としたデジタルアートやペインティング、立体造形、3D アニメーション、リメイクスニーカーなど多彩な手法で唯一無二の世界観を構築
特にオリジナルスニーカー制作では、靴職人のもとで素材選びから縫製までの工程を学びポストミシンを使用した立体的なデザインを手掛けるなど、細部にまでこだわり抜いた作品を生み出している。
線の太さや筆圧の変化を活かした表現方法を学び、偶発性を大切にすることでアートの幅を広げてきた。
FiNGA は千賀自身の創作の原動力であり、彼のアート活動の象徴的な存在。
自身の感性と経験を融合させながらこれからも新たな表現を探求し続けていく。
2025.07.25 - 08.24
Seoul
+822 318 1012
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: Monday





