東京の真ん中で生まれ育った私は、自分たち人間の存在が地球環境や人間以外の生きものたち達にどの様に影響しているかに早くから関心を持ち自分の生活でできる事は何かを考え続けてきました。
そんな私が書家として、アーティストとして自然界に宿る美しい曲線に感銘を受けてそれを駆使し、積み重ねた長年の想いを作品にしたのが、昨年軽井沢、東京で開催された岡西佑奈展『青曲 〜そして始まりとしての紅畝〜』でした。

2018年、幼少時より墨と格闘してきた私は、直感的に色絵の具を使い表現してみようと思いたちました。鮫の個体数の激減を始めとする海洋汚染の深刻さは私の心を捉えて離さぬテーマであり、生命の一瞬の煌めきをタブローに封じ込めた世界観で表現したい。古代より生きる鮫を高雅シルバーの曲線に描き、深遠なるブルーの世界を縦横無尽に泳ぐ鮫の姿からインスピレーションを受け『青曲』を発表しました。

海の「青」の世界が完成をみたのちすぐに、原始地球を成すもうひとつの核であるマグマの「紅(あか)」の世界を描きたいという思いが心に宿ったのです。地球のマグマが放つ情熱が、大地や海、そして人間をはじめ生きとし生けるものの源泉だという私の芸術的仮説に基づいた『紅畝』です。サメの優雅な翻りがシルバーの曲線ならば、一筋のマグマの閃光はゴールドのエネルギー。それは生命の鼓動、或いは太陽の照射のように鮮烈な紅地を貫く、その神秘的な力強さを表現しました。

そして、今回私は、地球環境問題は人間の心に端を発するものとして、人が生れながらにして誰もが持っていると信じてやまない真実の言葉「真言」と、それを覆って見えなくしてしまうほどにまでなった人の欲望に迫りました。今こそ美しくも醜くもある欲望の正体を見極め、行き過ぎた欲望を拭い、自身に眠る真実の言葉「真言」を呼び起こそう。人間の生命を司る、地球のその非凡なる実在との調和を目指して。

自然界と人間の関係を描いた「青曲」「紅畝」そしてその総決算としての『真言』にぜひお立合い下さいますよう、ここにご案内申し上げます。

岡西佑奈アートプロジェクト‘真言’
Yuuna Okanishi Art Project ‘MANTRA’
~Return to True Blue~

会期: 2019.03.19 – 03.25
時間: 10:00 AM – 6:00 PM
会場: 日本橋三井タワー1階アトリウム
*入場無料

ライブパフォーマンス「桜演舞」:
2019.03.23 5:30 PM –

主催: 岡西佑奈アートプロジェクト‘真言’製作委員会
後援: 国連環境計画(UNEP)
協力: Whitestone Gallery