このたび、ホワイトストーン・ギャラリー銀座新館では、『Ink Art Show』を開催致します。「インク・アート」の由来は古く、鎌倉時代にまで遡ります。中国より禅宗とともに飛来した水墨画が原点とされ、墨という黒一色のなかで展開される、濃淡の多様なニュアンス、滲みや掠れなど、運筆の偶発性と強い精神力の結託がもたらす深遠なるモノクロームの世界は、現在に至るまで人々を魅了してやみません。

古くて新しい—真の芸術のみがもつこの普遍的要素をそなえたインク・アートは、現代アートの重要な一翼として20世紀にさらなる進化を遂げました。書道や絵画といった従来のジャンル分化をはねのけるほど、その繊細かつダイナミックな表現力で無限の可能性を示唆しています。

今展では、日本画のニューウェーヴとして国際的に大きな注目を集める川島優、MOCA銀川での展示が好評を博した藤原志保と上原木呂、文化庁の特使として多方面で活躍する海老原露巌、書を初めて現代アートのなかに位置づけた伝説的存在の井上有一、日本の戦後美術の先鋭性を世界に突きつけた具体美術の白髪一雄や鷲見康夫など、戦後から現在までを網羅するインク・アートの逸品を一同に展覧致します。また、人気急上昇の書家の岡西佑奈のライヴ・ペイント作品も併せて公開致します。

この貴重な機会をご高覧頂きたく、ここにご案内申し上げます。

Represented artists:
川島優 / 上原木呂 / 岡西佑奈 / 藤原志保 / 海老原露巌 / 井上有一 / 白髪一雄 / 鷲見康夫