この度、ホワイトストーンギャラリー台北では、1月15日より金丸悠児による個展『浮游する動物園』を開催いたします。

金丸は作品において、現代の普遍性と古代インド哲学を単に表現するのではなく、革新的に体現します。動物を描き始めたのは、動物をこよなく慈しむ純粋なる思いから。ヒンズー教の神話に精通すると、人間の生活の要素を動物たちに加えます。金丸作品は豊かな色彩に溢れており、洗練された構図の中に、象徴的な意味をもつ多種多様な動物-賢い象、固有の古代魚、長寿の亀-が描かれています。抑制された表情の動物たちは、鑑賞者が自身の気持ちを作品に投影できる交感へと誘います。金丸自身、「観覧者が感情を投影できる器-アーティストである私と他者とが感情を通わせる場-を創りたい」と述べているのです。

『浮游する動物園』では、2008年より制作されているコラージュされた動物シリーズ(記憶の街、普遍的な木のシリーズを含む)、家の空想的なイメージを描いた作品を展示いたします。

金丸はこれまで度々、動物や構造を重なる空間と形の中に描いてきましたが、注目すべきは『ギア・プラネット』をはじめとした大作は、4つの同形の部分により構成されていることです。絵画の中心には球面的世界が形成され、さまざまな大きさの象が地球の周りを浮遊しています。周縁を感じさせるコンセプトこそ金丸独自のものです。また、作品は金丸の色彩遣いがいかに優れているかの証左となっています。『古代55』では、背景と古代魚に十色もの色彩を用い、時の流れと積み重なる記憶を伝えています。