ホワイトストーン・ギャラリー台北は忠孝スペースにおいて丸尾結子の個展を開催致します。今展は台湾における作家初の展示となります。

東京に生まれた丸尾結子は女子美術大学を卒業。クレイ(人形)・アニメーションのデザイナーとしての経験に基づき、その技術を制作に応用、個性的でまるで生きているかのようなアート作品の創造へと作家を導きます。やわらかい白色の表層は、人間の皮膚のきらめきを想起させます。甘くて可愛らしく、オリジナルでありながら想像力を凌駕する丸尾結子の作品は、静謐な情緒と圧倒的な清廉さで観る者に衝撃を与えます。過去の代表作に加え、展覧会名でもある新シリーズ『Syn.』からの作品も展覧致します。
「Syn」はsynchronization(同調)・ synonym(同意語) ・synthesize(合成する)といった単語に共通の接頭辞であり、非線型の層がもつれあった感情や経験の集約的な記憶をあらわします。柔らかな複合性で観客にインパクトを与えつつ、造形のフェミニンな実在は展示空間で確固たる存在感を放ちます。また、「Syn」を音響的側面から捉えれば、心・新・真・信といった日本語の単語とも同一であり、日本文化に深く根差した自らのアイデンティティへの、作家の意識が読み取れます。