ホワイトストーン・ギャラリー台北内胡は、坪田昌之個展『振動する領域』を開催いたします。今展は台湾における作家の初個展となります。

坪田昌之は1976年生まれ。大阪芸術大学大学院にて彫刻を専攻、修士号を取得。タイトな構築性のうえに揺らぐ色彩、手触り、匂いたつようなムーヴメント。視点によって坪田昌之の作品は様々な表情を見せ、柔硬併せ持ちながら形を成してゆきます。結果として、緻密さと遊戯性がスタイリッシュに結託し、空間を攪拌します。坪田は、木や石、天然顔料など、風土と密接した天然素材を用い、互いに境界をぼかし、浸食し合います。新たな生命を得たかのようにこれらの素材は息吹き、鑑賞者の五感と共鳴するのです。坪田作品の特徴である忘れかけていた記憶や感応の領域と共振。この共振こそコミュニケーションの原点であり、時空を超えた深い理解として拡張してゆきます。

今展では「ザ・レイヤー・オブ・セルフ」、「ザ・ウォール・オブ・セルフ」、「ザ・コア・オブ・セルフ」といった人間の内面に特化したシリーズを展覧いたします。鑑賞者が観るという行為そのものから何かを感じ、それがゆっくりと自己の核へと至る契機となることが作家の願いです。