ホワイトストーン・ギャラリーのコーディネイトとボル・ジョウ・クオ教授(国立台湾大学人文学部学部長)のキュレーションによるグループ展『光の軌跡』は、同大学の修士課程に在籍する、未来を嘱望される6人の若手アーティスト—ユァン・リ・ツー、ユー・カイ・チェン、シュー・ウェイ、イ・ジュイ・チェン、シー・ティン・リュウ、イー・ロン・チェン—をフォーカス、世代を超えたダイアローグを展開します。

私たちが生きている世界が、“時間はないもののイメージが溢れている世界”(*1)であるならば、一人の人間の姿形は影の瞬きのようであり、シーンのように記憶はセットされ、繊細に読み解かれます。シーンの断片、すなわちバーチャル・リアリティは絵画のようでもあり、絵画におけるすべてのアクティヴィティは実在するものの反映であり、光の軌跡のようなものです。

ユァン・リ・ツーは長きにわたり演劇業界で活動しており、彼女の絵画は身体的シンボルを用いて演劇的意識のなかをたゆたうものが多く、それは彼女の創作活動の主軸となっています。イー・ロン・チェンの『花壇シリーズ』は審美的な管理の在り方を個人的なボキャブラリーへと完全に吸収し、華やかな光のプリズムを反映させます。シュウ・ウェイは写真家と主体、モノクロームの間に横たわるイメージの関係性を開拓します。シー・ティン・リュウのラッカー絵画では、見ることと聴くことの感覚的回転が人生における自己の探求のように思われてきます。イ・ジェイ・チェンの織りこまれた星空は、過去と未来の影のようです。

もともと、人間は光の束へと差し向けられています。近年では人間の眼は放射するスクリーン上にあり、コミュニケーションと知覚によって媒介されます。今展を通じ、私たちは再び光を灯すために集結することでしょう。


1) Quote from “Einstein’s Dreams” by Alan Lightman, translated by DONG Yuan-fang