ホワイトストーン・ギャラリー台北は2018年5月19日より『イン・ザ・マター・オブ・カラー』(色彩の次第)を開催致します。マッテオ・ガルビアティのキュレーションによる本展覧会は、赤や白、黄、ブルーといった色彩が四人のイタリア人現代作家—ナターレ・アッダミアーノ(1943 –)、アルベルト・ビアージ(1937 –)、ピノ・ピネッリ(1938 –)、トゥーリ・シメッティ(1929 –)—の作品のなかでどのように表現されているかを体感する絶好の機会となるでしょう。

ナターレ・アッダミアーノによる一連のシリーズ『イ・チエリ・ステラーティ』(星ちりばめられた空)は、作家の想像力の源・地平であり、伝統的に絵画というものが暗示的であれ直接的であれ描き続けてきたもの—抒情性とロマンティシズムの遺産—、そして従来の風景画が越えられなかったものを乗り越えようとする情熱が感じられます。

アルベルト・ビアージの芸術は鑑賞者との親密な関係性を志向しており、そこではアクティヴかつダイナミックで、時の推移や視覚環境の変化とともに更新される相互作用の過程が明らかにされます。知覚と運動、変容や変化、現前するものとヴァーチャルなもの、などが革新的な要素としてまさに作品の構造—作品それ自体がすでに物理的あるいは生来の訴求力を絶えず変化させていると言えますが—に作用します。

ピノ・ピネッリの絵画は、色彩自体の表層に照らし出された感受性を巨視的にフォーカスする皮膚感覚に秀でた形式を採ります。ミクロレヴェルに封印された要素を極端な暴発として帰結させるものとは、“絵画”の統一性を破り、打ち負かそうとする行動に他なりません。このように絵画の自律性は根源的特性(色彩の変化により更新される)の増殖という知覚体験を通して推し測られ、絵画は周辺環境との繋がりのなかで生き、自身を認識してゆくのです。

トゥーリ・シメッティは、1965年、ミラノのルチオ・フォンタナ スタジオで行われたグループ展『ゼロ・アヴァンギャルド』に参加したアーティストのひとりです。シメッティの魅力は、多角的な表現形態からシンプルな根源的要素を選びとり、それを自身の分析的直観の産物である「楕円」と組み合わせたことにあります。この楕円は作家の知名度と分かち難く結びついている代理細胞ともよべるべきものです。繰り返され多様化する絶え間ない実践のなかで、絵画の形式と概念が次々と展開してゆく場としての絶対的な表層の可読性を更新してゆきます。