ホワイトストーン・ギャラリー台北はこの度グループ展『具体人 in 台北』を開催いたします。具体美術協会所属のアーティストたちによる歴史に残る作品の数々が展示されます。

公式には『具体美術協会』として知られる『具体』は、抽象のさらにその先を目指して1954年に設立された。究極的には作品自身に語らせることを目指し、精神と物質とのインタラクション(相互作用)を具現化した。具体という語が意味するのは「我々の精神が自由であることの現時点での具体的な証左」。リーダーの吉原治郎は、「人の真似をするな!」「今までになかったものを作れ」と説きました。1957年日本を訪れていたフランスの美術評論家のミシェル・タピエは、具体を「日本におけるアート・アンフォルメルのパラダイム」として世界に発信した。具体に関する回顧展は、新国立美術館(東京)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、スーラージュ美術館(フランス)等各地で開催され、戦後を代表する芸術運動として認知されています。

「具体の人々」と訳される「具体人」という単語は軽井沢ニューアート・ミュージアムにて考案されました。当時大規模な具体展を企画しながら、美術館は具体作家たちのアーカイヴ化を推し進める過程で気が付いたのが、それまでの回顧展で扱われてきた作品群が、グループ結成時の1954年から解散する1972年までの、いわゆる「具体時代」の作品群に限られていたことです。しかしながら、実際、具体に所属していた作家たちは、協会解散後も吉原の教えに従い「それまでになかったもの」を作り続けていたのです。このように、軽井沢ニューアート・ミュージアムは、多くの展示やカンファレンスを通し、具体人という語を考案したのみならず、それを「現在進行形の具体の精神」として定着させました。

ホワイトストーン・ギャラリー台北は「具体人」の精神を継承し、吉原治良、上前智佑、白髪一雄、鷲見康夫、嶋本昭三、田中敦子、前川強、松谷武判、名坂有子、向井修二、松田豊の作品を展覧いたします。1959年、向井修二は初めて具体展に出展し、以後グループの解散までメンバーとして活躍し続けます。向井の前衛的な作品はカンバスやスペースを記号で埋め尽くし、インスタレーション作品ではルイ・ヴィトンやシャネルなどのラグジュアリー・ブランドとコラボレーションをおこなっています。

展示作家:
吉原治良 / 上前智祐 / 元永定正 / 白髪一雄 / 鷲見康夫 / 嶋本昭三 / 田中敦子 / 前川強 / 松谷武判 / 名坂有子 / 向井修二 / 松田豊