この度、ホワイトストーン・ギャラリー台北はクリス・スッコの台湾における初個展『Works 2012-2017』を開催致します(ホワイトストーン・ギャラリーとしては二度目となります)。今展では2012年から2017年までに制作された作品群から作家本人が厳選、初の披露となります。

描くという行為そのものと物質としての絵の具を反映した、身振りによる油画シリーズ『ホワイト・ペインティング』、文筆および差異と繰り返しのアイディアに影響された2色使いのシリーズ『ジグザグ・ペインティング』からの作品が今展でフィーチャーされます。

また、シルクスクリーン・ペインティングによる無題のシリーズも引き続き展示されます。黒と白でリネンにコラージュされたシルクスクリーンは、絵の具の飛散とともに精緻に作り込まれており、これらのコラージュは雑誌から切り取られたヌード写真によって構成され、ユース・カルチャーの欲望やイメージの乱用への言及となっています。その他、”binge”(どんちゃん騒ぎ)と題された、色彩がぎっしり詰まったシリーズでは、パレット・ナイフとブラシによって、重厚に油絵具が塗り込められます。

メインとなる展示室のほか、上階スペースではナイト・シーンを描いた一連の近作が展示されます。下地剤を施した上に木炭・フラッシュ(液状アクリル)・油絵具で彩色された、これらの小ぶりでありながら生々しいコンポジションは、あたかも廃墟のガレージで発見されたかのような親密で神秘的な感覚を呼び覚まします。静物・風景・ポートレートなどのクリシェと戯れながら、私たちはクリス・スッコの実践をとおして絵画というものが具象的要素、抽象、即時性の混淆物であることを発見するのです。