ホワイトストーン・ギャラリー台北は、カイ・レイの台北初の個展を開催致します。今展はまた、2018年に制作された近作10点以上の初披露となります。

カイ・レイは1983年生まれ。現在は北京に住み創作活動を続けています。カイ・レイの作品は幻影と空間に横たわる相互関係を探求します。平面性への関心から、作家は第二・第三次元のあいだに揺らぐ概念的幻影空間を切り拓きます。タブローとミクストメディアによる彫刻的レリーフ双方の制作において、光がその深度を捉える重要な役割を果たします。廊下や部屋の一角などのペイントされたスペースは、鑑賞者の捉え方により、突出したり退いて見えたりと、同時に様々な表情を覗かせます。

今展で展示される作品には、作家の継続的な探求の跡が見受けられます。カイ・レイの創作は「両義性」と「多義性」の概念を含み、それは素材とコンセプトの選定の双方にも顕著です。カイ・レイの作品によって、鑑賞者は室内の内装全体をあたかも視覚的幻影の結果として、またセメントという物質そのものとして捉えることになります。「23平方メートル」という作品は、遠近法の理論から私たちの視覚を煙に巻きます。23平方センチメートルの視界を4平方メートルのカンバスに圧縮し、空間性と視覚的幻影のあいだにテクスト的な意味合いと感受性を並置させます。

カイ・レイの作品は、室内空間の景観と存在感を際立たせます。ひとつの作品における圧縮された空間量は展示空間とも密接に関連し、光のレイヤーの表層は別個の空間を創りだしているといえます。遠近法を巧妙に活かしたインスタレーションによって、作家の心理的スペースが現実上に投影され、鑑賞者は作家の世界に埋没しつつ、矛盾した、かつ認知的な経験をすることになるのです。

*今展にあたり、タン・コンテンポラリー・アートのご協力に感謝致します。