ホワイトストーン・ギャラリーは、日本人アーティスト、ミズテツオの台湾初の個展『ミズ・イン・台北』を開催いたします。会期は10月12日から12月1日まで、今展では1990年代以降の作品を展示いたします。オープニング・レセプションは10月12日、午後4時より開催。

ミズは幾何学模様と原色のレイヤーを組み合わせた魅力的な抽象表現で広く認知されてきました。武蔵野美術学園に学び自由美術協会に参加、従来の日本の絵画とは異なる、具体以降のユニークなスタイルを発展させました。ミズの絵画の豊かな色彩と厳格な構図は、合理的な構造をもちつつ、直観的なテクスチュアとドラマティックな筆運びから成りたっています。神秘的でありながら詩的な語法は、国際船舶信号旗に着想を得た形状・色彩・パターンの組み合わせからうまれています。単語の意味を読み解きながら、ミズはその色彩と構図を通して自身の内的世界や意識を語ります。そこでは文化的差異は超越され、調和のとれた理想郷へと到達しています。

今展では、カンヴァス作品、紙作品、木彫インスタレーションを含む1990年代から2019年までのミズ作品を展覧。正方形作品『SAMBA』は、5つの船舶信号旗と3色から成ります。サンバ(ポルトガル語)はブラジルのダンス・ミュージックの一種であり、そのムーヴメントは熱狂的でエネルギッシュな赤と完璧に調和しています。無題のポートレイト作品は、ヨーロッパとアジア双方の特徴をもっています。女性の輪郭を描く極細のラインは、イタリアのアメデオ・モディリアーニと日本の藤田嗣治双方の影響をうけつつ、西洋画とおなじテクスチュアを有しています。

ミズテツオは1944年、東京生まれ。1973年に武蔵野美術学園を卒業。その後ヨーロッパに渡り、ローマやパリなどさまざまな都市に滞在。作品は日本のみならず世界中で展示され、そのなかにはロッテルダム海洋博物館(1997)、パリのシャイヨー宮及び国立海洋博物館(1994)、バルセロナのB.I.A.F. Art Inter における『シャガール・ピカソ・メロワ・ミズ展』なども含まれています。また、ベルギー、ドイツ、香港でも個展を開催しています。

ミズの作品は、サンタ・アンナ教会(ローマ)、サン・ジャン・ダンジェリー(シャラント・マリティム、フランス)、長野冬季オリンピックスタジアム(長野)、戸田競艇場(戸田)、大滝ハーブ・ガーデン・ホテル(千葉)、軽井沢ニューアート・ミュージアム(軽井沢)などに収蔵されています。受賞歴も数多く、アンツィオ・ファースト・リプレゼンテーション・コンクールにて特別賞(1987)、自由美術賞(1973)など。作家は現在千葉に住み、制作活動を続けています。