この度ホワイトストーンギャラリー軽井沢では、金澄子「−衝撃−人生とは自分が楽しむことである展」を開催いたします。
“破壊”という言葉が芸術分野では度々使用されています。破壊からの再生や、変換は多くの作品の物質的や概念的に作用し、新たな意味を込めます。そのなかでも金澄子の行う、破壊と共に進行していく造形というのは非常に珍しいように思われます。スタイロフォーム(断熱材等に用いられる発砲スチロール板)に油性塗料をかけることにより起こる融解、そして同時に展開される着色により人造性が排除された作品画面が誕生します。削る事で浮き彫りになってくる “廃退的な美”とは本来人間が作り出すものではなく、時間の経過や自然現象として世の中に存在しているのです。その現象を誘発的に引き起こし、それでいて作家自身にも完成形を悟られないこの不思議な技法は、まさに想像を絶する偶然性を伴う芸術であると言えるのではないでしょうか。貴重な作品をこの機会に是非ご高覧くださいませ。