ホワイトストーン·ギャラリー香港は、クリス・スッコのアジアでの初個展となる『Shreds N’ZigZags』(断片と蛇行)を開催致します。今展はスッコの代表作である『ジグザグ・ペインティング』(蛇行絵画)シリーズと新たなシリーズである『シュレッド・ペインティング』(断片絵画)を展覧致します。クリス·スッコは抽象絵画のみならず、彫刻や写真を含む幅広いメディアを用いた作品で知られています。スッコの作品には多様性とブレない一貫性が共存しています。

スッコは今展のために『ジグザグ·ペインティング』(蛇行絵画)シリーズの新作を制作。これらの作品の制作法を見ると、表現力豊かな線描・キネティックな構造・幾何学的な繰り返しの妙は、ほとんどテクストのように見えます。スクラップペーパーに書きつけられた素早いメモや、それだけではなんだか判然としない表記システムが思いもよらない音楽を奏でます。様々な音楽を聴きながらスタジオで制作され、タイトルはスッコ自作の詩から引用された作品には、エネルギーが満ち溢れています。それらは描くという行為を記録しており、下図のあとに塗り重ねられた油彩からは瞬発性やスピード感を触発するプロセスが伝わってきます。

同時に展覧される『シュレッド·ペインティング』(断片絵画)の新作は、使い古したスケートボードからイメージを切り取り、それらに手を加えて写真に収め、印刷したものを下図の上にのせ、ポリマー・ニスで重ね塗りする制作法。皺だらけの表層や、ぼろぼろになったロックミュージックのポスターなどを髣髴とさせます。これらの作品の原型となっているのは、作家が抱く「ライダー」のイメージ—彼らの恐れ・音楽・非安全性・不屈の精神—なのです。その作品は抽象絵画とは何か、構造と内容との連関を物語ります。

また、ホワイトストーン·ギャラリーはクリス·スッコとポール·ヴァッサーマンの詩集『Price You Pay For Not Being Alone With Your Dying』(死に瀕して一人ではないことへの代償)の初の英語·中国語訳を出版致します。4月27日のオープニング・レセプションに続き、出版記念も兼ねてクリス・スッコとポール・ヴァッサーマンによるポエトリー・リーディングを翌28日20時よりソーシャル・ルームにて行います。