1916 – 1985

上田桑鳩に師事して書道を学ぶも、1952年に伝統と決別し「墨人会」を結成、”アートとしての書”を目指す。早くから海外で注目され、1956年クンストハレ・バーゼル(スイス)で展示。翌年のサンパウロ・ビエンナーレ出展時にはイギリスの批評家ハーバード・リードに絶賛された。第2回カッセル・ドクメンタ(ドイツ)、カーネギー国際展(ニューヨーク)などへも立て続けに出展、1962年と65年にはケルンのツヴィルナー画廊で個展を開催した。メディウムに変化を加えつつ、大きな表現空間に泳ぐ墨色一色の「一字書」は人々を魅了して止まない。とりわけ「貧」の一字は、井上の精神性を象徴する代表作となる。職業芸術家になることを拒絶し、生涯を教員として過ごす。2015年金沢21世紀美術館で生誕100周年回顧展が開催された。

作品収蔵:
国立近代美術館(東京・京都・大阪)、今日美術館(北京)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、東アジア美術館(ケルン)、ランゲン・ファンデーション(ドイツ)、リートベルク美術館(スイス)、など

Selected Artworks