1952年鹿児島県種子島生まれ。九州芸術工科大学(現・九州大学)芸術工学部映像設計学科在学中の1975年にCTRグラフィックディスプレイによる造形実験を開始、初のCG作品『Pollen』を完成させる。1976年よりグロース・モデルの本格的研究に着手、初の作品『Shell』を制作。「自己増殖するグロース・モデル」がこの頃より現在に至るまでの一貫したテーマとなる。グロースとは文字通り「成長」であり、作品そのものが細胞を増殖させながら成長してゆく様をCG映像から体感することができる。河口が呼び覚ますのは、「宇宙生命体の体内に入り込む」感覚である。1982年世界最高峰のCG国際学会SIGGRAPH ‘82(USA)にて造形論文『The Growth Model』を発表。1984年EUROGRAPHICS ‘84(デンマーク)において最優秀芸術家賞受賞。1986年第42回ヴェネツィア・ビエンナーレ招待出品。1995年第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家。そのほか、先駆的な展示の数々は常に国際的注目の的となる。2000年より東京大学大学院環境情報学環教授。2013年芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章受賞。

展示歴:
河口洋一郎のCG世界(つくば美術館、茨城、2002)、河口洋一郎のサイバーアート展-原始の宇宙(霧島アートの森、鹿児島、2003)、ACM SIGGRAPH国際大会(ディスティングイッシュド・アーティスト・アワード受賞、2003)、河口洋一郎的生命宇宙Gemotion (上海虹橋現代美術館、中国、2017)、失重楽園-ZERO GRAVITY PARADISE (MOCA Taipei、台湾、2017)、Art is Science (軽井沢ニューアートミュージアム、2016-17)、ほか