1970年代より時代の先端を行くグラフィック・デザイナーとして、従来のコラージュ技法を覆す斬新な作品により国内外で注目を浴びる。現代美術作家として、1979年以降サイトウは数々の現代美術展に発表をし、金沢21世紀美術館にて大規模な回顧展「Makoto Saito: Scene [0]」(2008年)以降、グラフィックデザインを止め本格的に作家活動に専念(2019年秋には北九州市立美術館において個展を開催予定である)。作品制作過程はサイトウマコトならではの緻密さとオリジナリティを誇る。一例を挙げれば、自身が若年期に影響を受けた映画のワンシーンをコンピューターの特殊デジタル技術を駆使して分解し、再構築する。ミクロ・レベルの描写も、数百に及ぶレイヤーの重なりによって生成される。それらのパーツの連続がひとりの人物として像を結ぶとき、そこから発せられる存在の蠢(うごめ)きや混淆のパワーは圧倒的である。

Selected Artworks

  • MM [Fellini]