大学中退後、ブラジルのサンパウロに渡り、彼の地で様々な芸術活動に従事する。世界各地を旅した後パリへ移住、銅版画の巨匠であるS.W. ヘイターに師事。これまでに第11回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル、1957)、第2回フレッヒェン国際版画ビエンナーレ(西ドイツ、1972)、第5回英国国際版画ビエンナーレ(1976)などを含む、国際的な場で幾度となく作品を発表。矢柳剛にとっての美術とは、畏まった空間に鎮座するものではなく、あらゆる生活空間に分け隔てなく在るべきものである。制作の媒体は多岐にわたり、版画・油彩・モザイク画・ステンドグラスからテキスタイル、ファッション・デザインにまで及ぶ。大胆な色面構成、無駄な陰影を排した鮮烈な彩色、明朗なエロティシズムとユーモアで、時代の世相がパスルのように視覚化される。若年期に身体に刻み込まれた豊かなエキゾチズムは、世の中の潮流よりはるか先に、理屈抜きに脱領域を具現してしまっていた。

作品収蔵:
パリ市立近代美術館、フランス国会図書館(パリ)、サンパウロ美術館(ブラジル)、ロックフェラー財団(ニューヨーク)、ロサンゼルス州立美術館、国立近代美術館(東京・京都)、国立国際美術館(大阪)、北海道立近代美術館、北海道立帯広美術館、原美術館(東京)、目黒区美術館(東京)、栃木県立美術館、池田21世紀美術館(大阪)、など

Selected Artworks

  • 収穫

  • 地球共生の仲間たち

  • 地球は誰のもの