雨夜来の軽井沢での初個展には、その名の通り多くの動物が登場する。
古来より動物は何かのメタファーとして描かれることがある。彼女の作品に登場する動物も可愛らしい姿をしているが、それらは預言者、もしくは神や悪魔の化身なのかもしれない。

彼女は人間性について問いかける。
人間に内在する動物性とは? ── 動物を描くのは人間性を追求するための方法である。

雨夜来の世界はいつも動いてどんどん進む。少し目を逸らすとどこかにいってしまう。動物や人間だけでなく、まわりの景色としての道や川、海や空さえも、瞬く間に遠ざかる。
画面に描かれたカラフルで少し不思議な、ディズニーランドのような景色がすべてでは無く、その背後にはもっと遠くにある知らない世界や物語が控えている。

彼女の作品には、物質としての絵画だけではなく、その背後に潜む深い精神世界が描かれていて、それは目でなく心で見える。
一つの物語を読むように時間をかけて向き合うことで、初めて我々の前に現れる。

軽井沢ニューアートミュージアム 館長 松橋英一

Karuizawa Gallery

長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5 軽井沢ニューアートミュージアム 1F

Tel: +81 (0)267 46 8691

Fax: +81 (0)267 46 8692

Opening Hours: 10:00 - 17:00
Closed: 月曜

More Info

作家在廊:10.23, 24

ARTIST

雨夜来

1999年生まれ。2021年現在、中央美術学院(北京)に在籍。

若干21歳ながら、アジア各国の公募展やグループ展で頭角を現す次世代アーティスト。ホワ イトストーンギャラリーでは史上最年少での個展開催となる。幼少期から学んできた書道や篆刻を原点として大学では東洋古典思想を研究する。国別でない、世界初のアジア出身の現代芸術家としての矜持を下敷きに、油彩や中国伝統画材を用い、書道を彷彿とさせる絵画創作を特徴とする。

自己(人間)への懐疑を発端に、人間に潜む動物性−Human in Animal−を一貫し た作品テーマとし、人間と動物が出会い交わりあう刹那的な心象風景を画面上に描き出す。作品の中に描かれた傘はアジアを示す象徴的な記号でもある。

ARTWORKS

MAIL MAGAZINE

メールマガジンへご登録の方には、オンラインエキシビションの告知など会員限定の情報をお届けします。